
さっきまで一緒にいた友達が、帰ってすぐSNSに写真を投稿している。何気なく開いて見ていたのに、気づけば指で写真を広げて、友達の目元ばかり見ている。「あれ、前ってこんな二重だったっけ?」と思って、一つ前の投稿も開いて見比べてみる。でも写真の撮り方が違うだけなのか、本当に変わったのか、自分ではよくわからない。
なんとなく気になって「二重埋没 失敗」と検索してみる。Yahoo!知恵袋を開くと、「ラインが浅くなった」「取れた」「左右差が気になる」という体験談が次々に出てきた。一つ読むたびに「もしかして、これも失敗なのかな」と気になって、検索結果に戻ってはまた別の記事を開いてしまう。見れば見るほど、何が本当なのかわからなくなってくる…。
失敗の本当の理由や、まぶたの仕組みを知らないまま1人で悩み続けていると、「自分も友達と同じようになったらどうしよう?」と悪い想像ばかりが膨らんでしまいますよね。
この記事では、不安な気持ちを1つずつ解きほぐせるように、次の3つのことを丁寧にお話ししていきます。
- 二重を糸で留めるやり方で、失敗しやすいまぶたの特徴があるのかどうか
- 自分のまぶたがどんなタイプなのかを確かめる具体的な方法
- もし仕上がりの二重の形に違和感が出たときに選べる対処法
埋没法は糸をどこに留めるかで何が変わる?
瞼板法と挙筋法のどちらか一方が必ず優れているわけではなく、自分のまぶたの厚みや目を開ける力に合った方法を選ぶことが大切です。
美容クリニックのカウンセリングを受けると、二重埋没の留め方には大きく分けて「瞼板法(けんばんほう)」と「挙筋法(きょきんほう)」という2つの糸の掛け方があることが分かります。
まぶたの裏側にある、軟骨みたいに少し硬い板のような部分である瞼板に糸を留めるのが瞼板法です。糸を結ぶ位置がブレにくく、手術の時間も5分から10分程度と比較的短い時間で済む特徴があります。ただ、まぶたの板に直接糸を掛けるので、体質によっては結び目のところがポツッとゴロついたり、角膜に触れるような違和感を覚える人もいます。
もうひとつの挙筋法は、まぶたを上にぐっと引き上げる奥の筋肉の上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)に糸を通すやり方です。目を閉じたときに引きつれにくく、より自然な生え際からの立ち上がりを作りやすいのですが、先生の手技の加減や経験の差によって、二重の幅や食い込みの強さに少し差が出やすい細かい調整が必要なやり方でもあります。
「取れにくい方法」を選べば失敗しないの?
留める点数や複雑な固定方法を選べば絶対に失敗しないわけではありません。大切なのは、自分のまぶたの耐久力と組織に合った留め方を見極めることです。
それに、糸の留め方も1箇所や2箇所ではありません。点のようにちょんちょんと留める2点留めや3点留め、糸をスクエア状やループ状に細かく交差させて固定する線留め、結び目をまぶたの裏側に完全に隠してしまう裏留めなど、クリニックによって様々な名前で用意されています。
点で留める方法はまぶたへの針穴が少なくてダウンタイムの腫れを小さく抑えやすいですが、糸の1箇所に負担が集中しやすいため、重みで糸が緩みやすい面もあります。逆に線留めは二重のラインが取れにくいかわりに、腫れや内出血が落ち着くまで少し時間がかかるという違いがあります。このように、どの留め方を選ぶかによって、まぶたにかかる負担や糸が引っ張りに耐える力が変わってきます。
だからこそ、「友達がこの留め方で綺麗になったから」と真似をするのではなく、自分のまぶたの作りに合ったやり方を直接確かめて選ばないと、糸がすぐに緩んだりラインが崩れる原因になります。
二重埋没の「失敗」って、具体的にはどうなること?
二重埋没の失敗とは、左右で二重の幅が違って見えたり、ラインの折り込みが浅くなったり、皮膚の表面に糸の結び目がポツッと浮き出たりすることを指します。
一言で失敗と言っても、そのあらわれ方は人それぞれです。どのような理由で思い通りの目元にならなかったと感じてしまうのか、まずはその原因から紐解いていきましょう。
二重埋没で「失敗した」と感じるのはどんな状態?
希望より幅が狭くなって眠たそうな目元に見えることや、左右で二重の幅がズレること、まぶたに小さなポツポツが浮き出ることが主な症状です。
左右で二重の幅が揃わなくなったり、希望したイメージよりも幅が狭くなりすぎて眠たそうな目元になってしまったり、皮膚の表面に糸の結び目がポツッと浮き出て小さな黒い点のように見えてしまう現象は、埋没法でよく相談される代表的な症例です。これらは、まぶたの厚みや筋肉の動き、あるいは皮膚の薄さと糸を留める深さと深く関わっています。
糸を結ぶ強さだけで二重を支える仕組みの限界
埋没法は糸を結んだ引っ張り加減だけでラインを維持するため、ほんの1ミリの位置調整の違いが仕上がりの深さや持ちに直接影響します。
メスを入れて余分な皮膚を切り取り、傷跡同士をしっかりと癒着させる二重切開とは違って、埋没法は糸を結んだ引っ張り加減だけでラインを支えている状態です。そのため、糸をかける深さや位置がほんの1ミリズレるだけでも、二重の折り込みの深さや持続力がそのまま変わってしまいます。
また、まぶたの皮膚が薄い人の場合、皮膚の浅い位置に結び目が来ると表面にポツッと浮き出て見えることがありますが、これも糸を通す深さを調整したり、結び目をまぶたの裏側に隠す「裏留め」を選んだりすることでポツッと目立つのを抑えやすくなります。
自分のまぶた、二重の線が脂肪に埋もれるタイプ?
まぶたの脂肪が多いタイプは、二重の線を作ってもその厚みや重みに押し出されてラインが埋もれやすくなります。
鏡で見ても自分のまぶたが向いているタイプなのかどうか、パッと見では正直判断がつきにくいですよね。
私のまぶたは埋没に向いていないタイプ?
失敗しやすい傾向があるのは、まぶたの皮膚や脂肪が厚い人、目の開きに左右差がある人、皮膚の余りが多いタイプです。
まずは、自分の日頃の感覚から当てはまるものがないか確かめてみてください。
- まぶたの脂肪が厚いほうだと感じる
- 二重の開き方に左右差があると感じたことがある
- もともと皮膚の余りが多いと言われたことがある
上記に心当たりがある場合、脂肪の重みや皮膚のかぶりつきが仕上がりに影響している可能性があります。
奥にある脂肪が二重のラインを押し出してしまう理由
皮下脂肪や眼窩脂肪、ROOFといった脂肪が多い目元は、二重のラインを上から押し潰す力が働くため注意が必要です。
朝起きて洗面台の鏡の前に立ち、自分のまぶたを指でそっと持ち上げると、厚みの感覚がつかみやすくなります。まぶたの皮膚自体が硬くて厚みがあったり、皮下脂肪や、その奥にたまっている眼窩脂肪(がんかしぼう)、さらには眉毛の近くにあるROOF(ルーフと呼ばれる膜状の脂肪)という脂肪の量が多いまぶたの場合、せっかく糸で引っ張ってラインを作っても、上から乗っかってくる重みに負けて折り込みが浅くなったり糸が外れやすくなったりするのです。上のチェック項目に当てはまるものがあった人は、一度クリニックで先生に脂肪のつき具合を診てもらうと実際にどんな状態なのかがわかりますよ。
まぶたを開ける力の左右差って、二重埋没にも影響するの?
まぶたを開ける筋肉の力に左右差があると、左右まったく同じミリ数で糸を留めても二重幅が不揃いに見えてしまうため、大きく影響します。
実は、まぶたの開き方の左右差って、診察の時点で先生にしっかり調整してもらえる点でもあるんです。
目の開き方の左右差は仕上がりに影響する?
生まれつきの筋肉の力の差は、同じ幅で留めても目を開けたときのラインにズレを生む原因になります。
まぶたを持ち上げる筋肉の上眼瞼挙筋の強さや、目を開けるときの癖は、生まれつき右と左で少し違っている人がたくさんいます。もし先生が左右まったく同じミリ数で糸を固定したとしても、もともと目を開ける力に差があると、目を開けた瞬間に片方だけ幅が広く見えたり狭く見えたりしてしまうんです。
カウンセリングでは、どこまで仕上がりを予測できる?
事前に行うプッシャーを使ったシミュレーションで筋肉の動きを確認すれば、ミリ単位で左右のバランスを見ながら幅を調整してもらえます。
クリニックの診察室に入ると、先生がプッシャーと呼ばれる細い銀色の棒を目元にあてて、「目を閉じて、開けてみてください」と声をかけてくれますよね。手鏡を見ながら実際の二重ラインを作るとき、先生はまぶたを持ち上げる筋肉の動きをしっかり確認しています。
そこで筋肉の力の差がわかれば、「右目だけ少し狭めて左右の見た目をそろえましょう」というように、自分の目の開き方に合わせた糸の掛け方を提案してもらえますよ。
二重の線が浅く見えたら、もう取り返しがつかないの?
二重の線が浅く見えても、状況に応じて一度糸を取り除く抜糸をして掛け直したり切開法に切り替えたりする選択肢があるため、取り返しがつかなくなるわけではありません。
思ったより浅い印象になったらどうしよう、ってどうしても不安になりますよね。
二重幅が浅く見えるとき、すぐ修正が必要?
二重の線が浅く見えても、すぐに施術の失敗だと決まるわけではありません。
皮膚の余りがもともと多いまぶたに幅の広い二重をデザインしてしまうと、折り込まれたラインの上に皮膚が被さって浅く見えることがあります。ただ、もし実際に手術を受けて仕上がりがイメージと違ったとしても、状態に合わせて一度糸を取り除く抜糸をして掛け直したり、切開法に変えたりする方法だって残っています。
あせって失敗だと決めつけないための腫れの見極め
術後すぐの時期は麻酔の水分や腫れが残るダウンタイムのため、ラインが安定するまでは焦らず経過を見ることが大切です。
それに、術後すぐの1〜2週間は局所麻酔の水分やまぶたの内出血、傷口の腫れが残っている状態です。腫れのせいで一時的に二重が浅く見えたり、逆に食い込みが強すぎてパンパンに張るハム目のような状態になるのも、よくあることです。ラインが本来の形に落ち着くまでには1〜3ヶ月ほどかかるので、もしそうなっても失敗されたと焦る必要はないんです。
今のまぶたの状態を正面から1枚スマホで撮っておくと、二重埋没のカウンセリングで先生に見せながら相談しやすくなります。今すぐ決める必要はなくて、まずは腫れが落ち着くまで様子を見て、それから仕上がりを判断するだけで十分です。
目をこする癖やうつ伏せ寝も、二重埋没の糸に影響するの?
目を強くこすったりうつ伏せで寝る癖は、まぶたの中にある細い糸に繰り返し負荷がかかり、緩みや外れの原因になるため、十分に影響します。
自分では何気なくやっている無意識の習慣が、実は二重の持ちを左右していることがあります。
何気ない目元の癖は二重ラインに影響する?
目をこする癖やうつ伏せ寝は、埋没法の糸を緩ませたり位置をズレさせたりする大きな原因になります。
洗顔のときにゴシゴシ目をこすったり、スマホを見ながら無意識に目元を触ったり、夜寝るときにうつ伏せになって枕に顔をぐっと押し付けたりする動きには注意が必要です。まぶたの中を通っているのは、髪の毛よりも細い医療用のナイロン糸やポリプロピレン糸だからです。外から強い引っ張りの力や圧力が何度も繰り返し加わると、細い糸が組織を切るように少しずつすり抜けて位置がズレたり、結び目が緩んで二重のラインが取れてしまう原因になります。
自分の癖を事前に伝えると、どんな提案をしてもらえる?
目元にかかる摩擦や圧力をよく考えて、糸を留める点を増やしたり、外からの力に強い線留めや裏留めといった固定方法を提案してもらえます。
もし普段こうした癖があるなら、カウンセリングのときに先生へ伝えておくのがおすすめです。目元の摩擦や圧力をよく考えた上で、自分のまぶたに合った掛け方を検討してもらいやすくなります。自分のまぶたが二重埋没に向いているタイプかどうかは、カウンセリングの時に先生が診察すれば分かります。だから、気になっていることは遠慮せずにカウンセリングで先生に訊くといいですよ。
二重埋没の値段に差があるの?結局何が違うの?
二重埋没の値段の違いは、主に糸を留める点数や留め方の技術的な手間、保証期間の長さによって生まれます。
クリニックの料金表を開くと、数万円のプランから15万円や20万円を超えるプランまで並んでいて、何がどう違うのか首をかしげてしまいますよね。
二重埋没の料金差は何で決まる?
料金の差は主に糸を留める点の数や複雑な固定技術、そして保証期間の長さによって生まれます。
糸を留める場所を2箇所から3箇所、4箇所と増やしたり、糸を交差させて補強する留め方や、まぶたの裏側に結び目を隠す裏留めを選ぶと、その分だけ先生の手間や技術が必要になるので、料金が高くなっていきます。手に取ったプランの保証が1年なのか、3年や5年なのか、それともずっと効く永久保証なのかによっても金額が変わってきます。
見積もりで最初に見落としがちな麻酔代や薬代
表示されている施術代以外に、痛みを和らげる笑気麻酔や内出血を抑える極細針、術後の飲み薬や点眼薬の代金が別途加算され、総額が跳ね上がることが見落としがちな理由です。
二重埋没の広告で「2万円〜3万円」と格安で出ていても、実際のカウンセリングで提示される見積もりが10万円近くまで跳ね上がることがあります。これは、施術そのものの基本料金の中に、麻酔や必要なオプションが含まれていない場合が多いためです。
まぶたの裏表に打つ局所麻酔は基本料金に含まれていても、注射の痛みを和らげる「笑気麻酔」が別料金(5,000円〜1万円ほど)だったり、内出血や腫れを小さく抑えるための「極細針(34Gなどの特殊な針)」への変更代として5,000円〜1万円ほどが上乗せされたりすることが少なくありません。さらに、術後に渡される抗生物質や痛み止め、炎症を抑える点眼薬の費用(3,000円〜5,000円ほど)がオプション扱いになっている場合もあります。
当日その場で契約を迫られても焦る必要はありません。「麻酔代、針代、薬代まで全部入った最終的な総額の見積書をいただけますか?」と伝え、出してもらった紙をスマホで撮影して一度持ち帰れば、家で冷静に予算と比べることができますよ。
保証がついていれば、絶対にやり直してもらえるの?
保証がついていても、単なるデザインの好みの変更は対象外だったり、明らかに糸が取れた場合のみ適用されたりと条件が決まっているため、絶対にやり直してもらえるとは限りません。
保証があれば無料でやり直せる?
二重埋没の保証で一番多いトラブルは、「糸が完全に外れて一重に戻った時しか無料で掛け直せない」という場合です。
「もう少し幅を広げたい」「食い込みの強さを調整したい」といったデザインの変更は、保証期間内であっても自分の都合の再手術とみなされて全額自己負担になったり、以前留めた糸を外すための抜糸代として1本あたり数万円が別途請求されたりすることが少なくありません。
契約書にサインする前に聞いておきたいこと
掛け直す施術そのものの料金は保証で無料になっても、施術時に使う笑気麻酔の代金や処方される痛み止めの薬代として、1回あたり5,000円から1万円ほどが毎回自己負担になるクリニックも一般的です。
「保証がついているから大丈夫」と判断してしまう前に、カウンセリングで「糸が取れた時以外の幅の変更も保証に入りますか?」「もし掛け直す場合、抜糸代や笑気麻酔代で当日いくらかかりますか?」と具体的に聞いて、見積書の備考欄に書き残してもらうとすれ違いを防ぎやすくなりますよ。
よくある質問
- Q二重埋没の失敗、抜糸すれば元に戻せますか
- A
術後間もない時期であれば抜糸して元に戻せる場合が多いですが、施術から時間が経つと糸のまわりの組織が癒着したり、糸が組織の奥に埋もれて結び目が探せなくなるため、抜糸自体が難しくなることがあります。特に施術から1年以上経っている場合や、結び目をまぶたの裏側に隠す「裏留め」の場合は、小さな切開を加えないと糸が取り出せないこともあります。糸を結んだ位置や深さの記録が残っている、施術を受けたクリニックで早めに相談するのがいいでしょう。
- Qカウンセリングで「様子を見ましょう」としか言われなかったら、その後はどうすればいいですか?
- A
埋没法の腫れや強すぎる食い込みは、完成までに1〜3ヶ月ほどかかるため、先生も「ダウンタイム中の腫れによる一時的な左右差」なのか失敗かを直後には判断しにくいのが理由です。もし返答に納得がいかなければ、「何ヶ月経っても左右差が引かない場合、保証でやり直しになりますか?」と、腫れが引くまでと再手術の条件を具体的な日にちを聞いておきましょう。
- Q二重埋没で失敗しやすいタイプかどうかは、カウンセリングに行かなくてもわかるものなんですか?
- A
まぶたを指で軽くつまんだときの皮膚の硬さや、アイプチをしたときにすぐラインが押し戻されてしまうかどうかで、皮下脂肪やROOF(膜状の脂肪)の厚みはある程度セルフチェックできます。ただし、まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の強さや左右の癖だけは、診察室でプッシャーを当てて目の開き方を観察しないと判断できません。セルフチェックはあくまで目安にとどめて、最後はカウンセリングで先生に確認してもらいましょう。
まとめ
SNSを見て「自分もこうなったらどうしよう?」と不安になると、1人で検索を繰り返して悩み続けてしまいますよね。
ですが、二重埋没の仕上がりに差が出るのは、決して運のせいではありません。まぶたの皮膚や脂肪の厚み、目を開ける上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)に合った手技、糸を留める深さや日頃の目の癖など、すべてにちゃんとした理由があります。だからこそ、カウンセリングで先生にまぶたの状態を正しく診てもらえば、自分に合ったやり方を見極めて失敗のリスクを前もって避けることができるようになります。
カウンセリングへ行く前に、スマホで「アイプチで作っている理想の二重ライン」と「メイクを落としたすっぴんの目元」に合わせて、「絶対にこうなりたくない幅や食い込みの画像(NG写真)」の3枚を準備しておくといいですよ。診察室でプッシャーを当ててシミュレーションしてもらう時に「この幅は嫌です」「この幅で目を開けた時に左右差が出ないか見てほしいです」と見せるだけで、先生との認識のズレをその場で防ぐことができますよ。